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悲しい思いを… [小説]

ある日、仕事帰り愛の携帯がなった。
着信は、友人の美穂からだった。

「もしもし…?美穂?」
「愛~元気してる?」
「うんうん。美穂は…」
「ちょっと愛の声が聞きたくて電話した…」
「なんかあったの…?」

「最近、直人と連絡取れなくて…遠距離恋愛は辛いわ~」
美穂の声は元気なかった。
「そうだよね~美穂の気持ちよくわかるよ~
良かったら一緒にご飯食べようよ~これからおいでよ~
一緒に話そうよ~~」愛が言う。

「愛~ありがとう~~今から行くわ…」
「じゃあ~待ってるね。」
そう言って、美穂と電話は切れた。

愛は、帰り道スーパーによって、
簡単な食材を買って帰る。

”美穂~遠距離恋愛は辛いよね。
会いたくてもすぐ会いに行けないし…
好きな人から連絡がない…って辛いだろうなぁ~”
と心の中で思いながら、

”今日は寒いからシチューにでもするか…”と思い
食材を選んでいた。

”好きな彼と遠距離で中々会えないなんて辛いよね。
会いたいよね。心配だよね。
私だって翔太に会いたいもん…と思いながら、
色々と考えていると、翔太の声が聞きたくなった。

彼と会えるのは、まだまだ先のこと…
会いたいなぁ~声聞きたいから、電話してみよう…

携帯を取り、彼に連絡をしてみる。
プルルー一回目で彼は電話に出てくれた。

「愛~びっくりした…」
「どうしたの?」
「俺も…今かけようかと思った所だよ…」

「ほんと?私も今、翔太の声が聞きたくなって…電話しちゃった…」
「俺達、いつも心は通じているんだね。笑」
「嬉しいなぁ~」
その後、少し話して電話は切れた。

愛は、お互いが思う気持ちが
同じだったことにとても幸せに感じていた。

離れていても、お互いの心が通じ合っていること、
お互いに声を聞きたいと思う気持ち、

そして、今お互いが連絡を取ろうとして、
携帯を握っていた…2人の気持ちが向かい合っている……
愛は、とても幸せな気分になりながら家に向かっていた。

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離れてみて [小説]

愛は女友達と楽しく新年を迎え、
美穂も優香もそれぞれの家へ帰って行った。

あの賑やかだった部屋の中もシ~~ンと静まり返り、
静かに落ち着いた部屋の中に愛はのんびりとくつろいでいた。

そんな時、“ピ~~ンポ~~ン!!”部屋に誰かが訪ねてきた。
”誰だろう~?”と思いながら、玄関に向かった。
「はぁ~い…」
「愛~俺だよ~」翔太だった。

”あら~”急いで玄関のカギを開けた。
ドアを開けると爽やかな翔太の顔が
にこにこと笑っていた。

「翔太~びっくりした…笑」
「愛にびっくりさせようと思ってさ。笑」

「いつ帰ってきたの?」
「今だよ。さっき駅着いて、そのまま愛の所に来た。笑」

「そうなんだ…」
「あ…いけなかった?愛に会いたくてさ。笑」
「私も会いたかった~~翔太~~」
そう言って、愛は翔太に抱きついた。

数日しか会わなかったのに、
翔太の事が恋しくて、
愛も会いたいと思っていた。

スキーから帰ってきた翔太の顔は、
少しスキー焼けをしていて、
鼻の頭が赤くなっていてカッコよく見えた。

そんな翔太に抱きしめられて、
翔太の温かいぬくもりを感じながら、
愛は胸がドキドキとしていた。

「翔太…カッコイイよ…」
「嬉しいな…愛にいってもらうと…」
「翔太‥大好き…」
「俺も…大好きだよ…」

数日しか会わなかっただけなのに、
翔太の事がいとおしかった。

”やっぱり翔太の事が大好き!”

愛は、改めて翔太への愛を感じ、
心から愛している事に気づいていた。

「皆で新年を迎えた感想は?楽しかった?」翔太が呟いた。
「うん!すっごく楽しかった~鎌倉の七福神行ってきたんだぁ~笑」
「楽しかったんだ~よかったね。」
「そして、いっぱい食べちゃった~~笑」

嬉しそうにニコニコしながら話している愛を、
翔太は可愛くて仕方ないような顔をして、
話を聞いていた。

「俺もくわわりたかったなぁ~笑 来年は俺も一緒にダメ?」
ちょっと、いたずらぽっい顔をして愛に呟いていた。
「いいよ~大歓迎!!笑 翔太は楽しかった?」
「スキーは楽しかったよ…でも…愛と一緒じゃなかったから、
つまらなかった~いつも愛の事が気になっていた。」

「翔太…」
「俺‥愛の事が心から好きなんだな~って、離れてみてつくづく思ったよ。」
「私もだよ…翔太、楽しんでるかなぁ~って思いながら、会いたかった…」
「俺も…会いたかった…」

翔太の顔が、愛に近づいてきて熱いキスを交わす。
翔太の唇は、いつものようにとても温かくて甘~いキスだった。

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恋話 [小説]

愛は、食事を終えて、
美穂や優香と自分の部屋に帰ってきた。

帰るときにお腹が一杯になっていても、
3人とも先ほど言った。

“ケーキは愛の家に持って帰ろう…!!”
と言う言葉は忘れていなかった。

帰りがけショーケースに並んでいる
たくさんのケーキを、
3人とも幸せそうな顔をして眺めていた。

ショートケーキ、チョコレートケーキ、
チーズケーキ、タルト…etc
色々な種類のケーキが並んでいた。

「ねぇ~何個食べれる?」美穂が言う。
「2つ…」愛が言う。
「じゃ~私も食べちゃおう…」美穂が言う。
「私も…」優香も言う。

「こんなにたくさん種類があると
1個じゃいやだ~たくさん食べたくなる…」愛が言う。
「同感!!」
美穂や優香も同じことを思っていた。

「じゃ~いっぱい買っちゃおう…」愛が言う。
「やったぁ~!!」美穂と優香が言う。

それぞれ気にいったケーキを買って
愛の家に向かった。

家について、愛はコーヒーを
入れようと準備をしていた。

「みんなコーヒーでいい?」愛が聞くと、
「お願いしまぁ~す!!」と返事が返ってきた。

美穂や優香は、ケーキをお皿にいれ
食べる準備をしていた。

そして、コーヒーも入り、
3人ともニコニコした顔でケーキを食べ始めた。

「ねぇ~優香は、どうして彼と結婚したい…って思ったの?」
美穂が聞く。

「弘樹は、私の嫌な所も全て好きになってくれたし、
私も彼の全てが好き。だから…彼といるとすごく楽なんだよね。
3年も付き合っていればお互いの事よくわかってくるしね、
自然と弘樹と結婚したい…って思うようになっていった。」

優香が、懐かしむように話しだしていた。

「3年も付き合っているかぁ…
私は5年も付き合ってるけど先が見えないわ。
優香…幸せそう…羨ましいなぁ~」美穂が呟く。

「ほんと…幸せそうね~いいなぁ~」愛が言う。
「何言ってるの…2人だって、
カッコイイ恋人がいて幸せでしょう…」優香が言う。

「まぁ~そうだけど…私は、倦怠期みたいだから…
5年目にもなるとこんな感じなのかしら…」美穂が言う。

「何言ってるの…5年も続いているんだから…」優香が言う。
「何か、不安になることでもあるの?」
愛が心配そうに問いかける。

「中々会えないと…心が通わない…」美穂が言う。
「だって…クリスマスは会いに来てくれたんでしょう?」優香が言う。
「そうだけど…」美穂が言う。

「5年間って言う2人の時間に自信持ちなさいよ。」優香が言う。
「ほんと…5年間って長いよね。」愛が言う。

3人でそれぞれの恋愛の話をしていた。

3年間交際をして今春結婚をする優香と、
5年間の交際をして先の見えない美穂、
恋人が出来てまだ短い期間の愛。

色々な事で不安になることもあったり、ある時は悩み、
苦しむこともあると思うけど、恋愛は相手がいるものだから、
そんなことを繰り返しながら、

お互いに成長して良い関係を築いていかれたら…と思いながら、
愛は翔太との心の絆を大切にしたいと思うのだった。

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恋のキューピット [小説]

愛は、新年早々、優香や美穂と3人で
鎌倉の七福神に行ってとても気分が良かった。

”今年もみんなが幸せな年でありますように~”
と心から祈りながら、
愛は翔太とのことも祈っていた。

”翔太とこれからも仲良く、
お互いの絆が深まりますように…”と祈っていた。

愛の中で、翔太は心の支えになり、
大きな存在になっていた。

七福神を終え、3人で駅に向かいながら美穂が呟く。
「お腹すいたね~」
「そうだね~どうする?なんか食べる?」優香が言う。

「そうだね~」愛が言う。
「なんか食べて帰ろうか…?」美穂が言う。
「OK!!」3人がそろって声を出した。

それから、綺麗なイタリアンレストランを見つけて入り、
時間もまだ6時前だったので店内はすいていた。

3人ともパスタが大好きで、
メニューを夢中になってみていた。
「みんなおいしそうだよね~迷っちゃうよ…」愛が言う。
「き~~まり!!」優香が言う。
「ねぇねぇ~ケーキもおいしそうだよ~」美穂が言う。
「食べたいね~」愛が言う。

「ケーキは愛の家に持って帰ろう…」優香が言う。
「賛成!!」3人声をそろえていった。
「注文お願いしまぁ~す!!」

優香が大きな声でオーダーをお願いしようとしていた。

暫くして、それぞれ注文したパスタがテーブルに並び、
3人は嬉しそうに微笑みを浮かべて食べはじめた。

「おいしそう~今日はお疲れ様でした~!!」優香が言う。
「いただきまぁ~ス!!」
3人で食べ始めた。

「私、初めて翔太に食事に誘われたとき…
パスタだったんだよね。」愛が言う。
「思い出してるんでしょう~翔太君のこと…」美穂が言う。

「うん。なんか…翔太に食事に誘われるなんて
思っていなかったから緊張していた‥笑」愛が言う。
「そうだろうね~翔太君カッコいいもんね。」美穂が言う。

「翔太君が、弘樹を通して
私に愛のこと言ってきたんだよ…」優香が言う。
「なんて…?」
愛がびっくりしたように
大きな目をくりくりさせながら聞いてきた。

「"愛さんと会いたいんだ‥でも彼女から連絡がこない…"
って、翔太君から聞いてね。」
「うん。」

「愛は連絡するような子じゃないよ~って言ったら…
”どうしたら愛さんに会えるんだろう~
愛さんに会える方法教えてください!!”って、
翔太君真剣な顔をしていたよ~」

「翔太君…愛に会いたかったんだね。」美穂が言う。
「うん。だから言ったの…教えてあげるけど…
”愛のこと泣かすようなことしたら
私が承知しないからね”って…」優香が言う。

「優香…」愛が涙を浮かべて聞いていた。
「そしたら、翔太君…真剣な顔して、
”愛さんを幸せにします!!教えてください!!
”って頭を下げていたわ~」

「優香…そうだったの…ありがとう。」
愛は優香の優しさが嬉しくて、
目に涙をためながら呟いた。

「愛は私の大切なお友達だもん。もちろん美穂もね。」
「私も愛は大切なお友達だよ~優香だって…」
「2人ともありがとう。私も美穂も優香も大切だよ~」
愛も呟いていた。

優香は、愛よりも年下の翔太の事を、
いい加減な気持でないか確認をして、
愛と会える場所を教えていたのだった。

愛は、そんな優香の愛に対しての、
友情を心から感じていた。

私の事を思って、翔太に伝えてくれた言葉を、
とても嬉しく思っていた。

私の大切なお友達。
この日、愛は改めて、
女同士の友情を感じるのだった。

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初詣に出かけて [小説]

愛は、優香や美穂と新年を迎えていた。
大晦日から、親友の美穂や優香と愛の部屋に集まって、
飲んだり、食べたり、3人揃えば話の尽きない楽しい時間になる。

今日は、元旦だった。
”パッピーニューイヤー”と翔太からメールが届いた。
スキー場の楽しそうな写真を添付してメールを送ってきた。

「翔太…楽しそう~笑」
美穂や優香にも翔太の写真を見せた。
「わぁ~やっぱり‥翔太君カッコイイね~」
美穂がいう。
「うんうん。確かにかっこいい!!」
優香も呟いていた。

その写真に写っている翔太は、.
白いスキーウェアを着てりりしい顔で映っていた。

「翔太…楽しそうでよかった。」
「翔太君、何人でスキー場にいってるの?」美穂が聞く。
「5、6人って聞いてるけど‥どんな人がいるの知らないなぁ~」
「女の人はいないの?」優香が聞く。

「さぁ~詳しいことは聞いてないよ…どうして?」
「まぁ~女の人がいても、翔太君は、
愛にぞっこんだもんね。笑」美穂が言う。

「私は、翔太を信じてるもん。笑」
「うんうん。そうだよね。」優香が言う。

「今日はお天気いいよ~
これからみんなで初詣にでも行こうか…」美穂が言う。
「いいね~いこいこ…」優香が言う。

「ねぇねぇ~今年の3人の幸せを祈って、
七福神でもしようか…」愛が言う。
「賛成!!」
美穂と優香が声をそろえて言うのだった。

それから3人は、
出かける支度をして初詣に出かけた。
3人で、初詣に選んだ所は鎌倉だった。

鎌倉についてみると、やはり、今日は元旦ということもあって、
カップルや家族づれの方達が沢山いてとても混んでいた。

3人は、地図を見ながら鎌倉七福神めぐりをし、
心から幸せを祈りながら楽しんでいた。

優香が地図を見ながら、場所を探していた。
「混んでいるけど、
私達にとって良い思い出になるね~笑」愛が言う。
「うん。私もそう思う…来て良かった…」美穂が言う。

「私も来て良かった~」優香も呟いていた。
「地図を見ながら、先に立って誘導してくれるのって、
いつも優香だったよね~」美穂が言う。

「うん。そうだよね~
前も3人で旅行に行った時もそうだったよね~」愛が言う。
「私、なんか地図を見ながら、
知らない所に行くのって好きなんだよね。」優香が言う。

「私は、方向音痴だから無理だ~笑」愛が言う。
「私も~」美穂が言う。
「優香に感謝!!いつもありがとう~!!」
愛と美穂が声をそろえて言った。

そんな2人を見ながら、優香が笑っていた。

「ねぇ~優香…結婚しても、
たまには会おうね~」美穂が言う。
「私も…会いたい!!
優香の旦那様に頼んでおかなくちゃね。」愛が言う。

「大丈夫だよ~私だって、美穂や愛に会いたいもん。
結婚したって、私は私だよ~」優香が言う。
「私もそう思う!!」愛が言う。
美穂もうなずいていた。

確かに、結婚してしまうと、独身の時と比べて、
時間が合わない時もあるかもしれないけど、
優香のいった”結婚したって、私は私だよ~”という言葉に、
愛は共感していた。

いつか、私も結婚する時がくる…
でも、結婚しても、
自分の時間は大事にしたいなぁ~と思うのだった。

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新年を迎えて [小説]

翔太は、友人達とスキーに出かけて行った。
愛は、美穂や優香と3人で女同士、新年を迎えていた。

大晦日から3人で集まり、年越しそばを食べながら、
テレビを観たり、お話をしたり話は尽きなかった。

「今年は、優香も愛もいいことあったね。」美穂がいう。
「そうだね~愛に彼氏が出来てよかったぁ~」優香がいう。
「うん!ありがとう~優香のお陰だよ~」愛がいう。

「愛~翔太君と新年迎えなくていいの…?」
「うん!翔太も女同士なら大賛成って言ってくれた。笑」
「わぁ~ごちそう様~」美穂がいう。

そして、3人で楽しそうに笑っていた。
もうすぐ今年も終わり。

11時59分…カウントダウン……3・2・1
”ハッピーニューイヤー!!”パ~~ン‥‥

そして、3人の携帯が同時になった。
「わぁ~みんな同時だね~」優香がいう。

「愛~ハッピーニューイヤー」
「翔太~おめでとう~」

「今スキー場からだよ。」
「翔太~スキー楽しんでる~?」
「うんうん。楽しいよ~今度は愛も一緒に行こうね。」
「良かったぁ~うん。行こうね。」

「また電話するよ~」
「うん。」
そう言って翔太の電話は切れた。

美穂も優香も、恋人からの電話だった。
愛も優香も電話が終わって戻ってきた。

「わぁ~美穂ってラブラブ~~まだ話してる~」
優香がちゃかしに行った。
「美穂~ラブラブでいいね~」
美穂が笑っていた。

「愛~翔太君にプロポーズされたんだってね。」
「うん。まだまだ先だけどね…」
「これから卒業だもんね。」
「うん。」

「翔太君、真面目だもん。
きっと愛を幸せにしてくれるよ。」
「ありがとう。」

「3人で、今年結婚式挙げちゃおうか~」
「それ…いいかも…笑」

そんな話をしているときに、
美穂が電話を終えて戻ってきた。

「終わったの~?
直人さんに会いたくなっちゃったんでしょう‥」
優香がいう。
「うん。まぁね~。
今度はいつ帰ってくるのかなぁ…と思ってね。」
美穂が、寂しそうな顔をしていた。

「遠距離だもんね。会いたいよね。」優香が言うと
「そうね~でも今日は愛と優香がいるからいい~笑」
「強がり言っちゃって…」優香がいう。

3人は、ニコニコと楽しそうに笑っていた。

「さぁ~新年を祝って…
3人ともこの幸せが続きますように~」

優香が言うと3人で
”カンパ~~イ”
と声をあげてワインを飲んでいた。

新しい年を、愛は大親友達と迎える。
翔太と2人で迎えるのも幸せだけど、
女同士もまた違った幸せを感じる。

辛い時や、悩んでいる時も、
いつも側にいてくれた美穂と優香。
大切な女友達。

今春結婚を控えている優香にとっては、
独身最後の新年を迎える。

皆幸せになりますように…
愛は心から祈るのだった。

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訪れて [小説]

翔太が迎えに来てくれて、コンビニで飲料水、
食材などの買い物をして翔太の家に向かった。

初めて訪れる翔太の部屋。
「愛~ごめんね。散らかっているけど…どうぞ~」
「お邪魔します。」
中に入ってみると、広々としていた。

「翔太~綺麗だね~」
「何もないんだよ~笑」
「愛が初めて、俺の部屋に入った女性だよ。」
「わぁ~…嬉しい…」

この広々とした部屋の中で、翔太が昔の彼女と、
どんな時間を過ごしていたのかと思うと
ジェラシーを感じるのだった。

”私が初めてなんだ~なんか嬉しい…”

愛は、嬉しさを感じていた。

こんなにかっこいい翔太に、
昔彼女がいなかったわけではないはず…なのに、
私が初めてなんて…

”翔太は真面目な人なんだなぁ~”
と改めて感じるのだった。

それから、翔太に風邪が早く治るように、
栄養のあるものを作ろうと思っていた。

「翔太~食欲ある?」
「うん。愛に会ったからもう元気!!」
「よかったぁ~何か食べなくちゃ~
熱があると口がまずいでしょう?雑炊でも食べる?」
「愛を食べる…笑」
「もう~翔太~心配してるのに…」

「愛は家庭的な人なんだね。早く一緒に住みたいよ~
愛が側にいてくれるとホッとするよ。」
「ありがとう~私も翔太が側にいてくれると安心するよ~」
「愛が来てくれて嬉しいよ~ありがとう。」

愛は、翔太の言葉を聞いて、
彼の愛情を感じ、幸せに思う一言だった。

そして、翔太の体調が悪いと聞いた時、
ただ翔太の所に行きたくて、翔太の側にいたくて…
自分も翔太の事を心から強く愛していることを
改めて実感するのだった。

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体調が… [小説]

お昼頃、愛の携帯がなった。
プルループルルー着信音は翔太だった。

“あ…翔太だ…”
「もしもし…」
「愛…」
いつもの元気な声でない、苦しそうな声の翔太だった。

「翔太?どうしたの…?」
「愛~苦しいよ…」
「具合悪いの?風邪?」

「うん。昨日から頭痛がして…」
「翔太…苦しそうね~熱は?」
「39度…」
「え~大変じゃない…お医者さん行かなくちゃ…」

「大丈夫だよ…」
「大丈夫じゃないでしょう…今から翔太のところ行くから…」
「ありがとう。愛の声が聞きたかったんだ…笑」
「もう~翔太…そんなこと言ってる場合じゃないでしょう…」

「愛~会いたいよ~」
「今から行くね。」
「うん。愛~俺の家わかる?」
「大丈夫!!」

愛は、急いで身支度をして出かけて行った。

翔太の顔を見るまで、彼の事が心配で、
早く会いたくて、無我夢中で彼の家に向かっていた。

翔太の家に行くのは初めてだった。
前から、場所は聞いていたので、行き方はわかっていた。
電車に乗って、20分くらいで最寄りの駅に着き、
翔太に聞いていたことを思い出しながら歩いていた。

”ここは2丁目2番地だ…こっちに行けばきっと…
翔太のマンションのはず…あれ~?”
愛は、方向音痴なので道に迷ってしまった。

”2番地なのになんで3番地になっちゃうの…
おかしいなぁ…翔太のお家はどこ…”

半分泣きそうになって歩いていると携帯がなった。

「愛?迷ってる?」翔太だった。
「翔太…」
「やっぱり…迷ってるようだね~笑 
迎えに行くよ…今どこにいる?」
「ダメだよ~熱があるのに外に出ちゃ~」

「迎えに行くくらい大丈夫だよ~笑」
「翔太‥」
「愛が迷子になっているほうが心配だよ…
もし…俺がもっと悪くなっても愛が看病してくれるからね…笑」

そういいながら、翔太は笑っていた。

「翔太ったら…」
「今どこにいる?」
「コンビニだよ…」
「近くだね。笑 そこにいて‥今から行くよ。」

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2人の時間 [小説]

クリスマスイブの夜に、翔太にプロポーズをされて以来、
時間があると、翔太は会いに来てくれた。

翔太はもう冬休みになっていたので、
時間が自由になりよく遊びに来ていた。

甘えん坊で、さみしがり屋の愛を、
翔太は愛おしいと思いながら、
出来るだけ2人の時間を作ってくれていた。

翔太と、一緒にテレビを観たり、DVDを観たり、
愛の手料理を食べることもあった。
愛は、そんな翔太の愛情を感じながら、
日に日に翔太への思いが強くなっていった。

”翔太と毎日一緒にいたい…”
”翔太と離れたくない…”

…と思う気持ちが強くなっていった。

そして、年末になり、クリスマスのイルミネーションもなくなり、
町中が年末のあわただしいムードになっていた。
愛の仕事も終わり、翔太と過ごす時間が多くなっていた。

愛も、一年の仕事と家の往復だった部屋の掃除をする…
翔太が隣で手伝ってくれていた。
冷蔵庫の中の整理、ガス台、台所の周りを掃除しながら愛が呟く。

「翔太ありがとう…」
「いいよ~愛と結婚したら、俺…家事手伝うからね。」
「いつも一人で、掃除していたから、
翔太と一緒に掃除出来てうれしいわ…」

「俺も…なんか…俺達、結婚してるみたいだね~」
「うん…翔太といると幸せだわ~」
「俺も…」幸せそうな新婚カップルのようだった。

「愛~新年はどうする?」
「翔太は?お友達とどこか行かないの?」
「もう来年は卒業だから、サークルの仲間達が、
スキーに行こうか…って言ってるくらいかな…」

「そうなんだ…」
「愛の予定は?」
「まだ…どうなるかわかんないけど…、
優香や美穂と会おうかぁ~ってことくらいかな…
優香は独身最後だから…3
人で一緒に新年迎えようか…って思ってね。笑」

「女同士なら、俺は大賛成!!笑」
「え?」
「1人でも男がいたら、焼きもち焼いちゃうよ…笑」
「翔太…」
「愛には、俺だけを見ていてほしいからね。」

そう言って、翔太は愛の柔らかい唇に軽くキスをした。
愛は、体中が熱くなるのを感じた。

「ねぇ~翔太…今まで私の部屋にあがらなかったよね?」
「愛のこと真剣だったし、軽はずみな行動はしたくなかったんだ…」
「ありがとう~そんな翔太の気持ちが嬉しかったよ~」

「愛は俺の大事な宝物だよ…これからもずっと…」
「翔太…ありがとう~愛って呼んでくれるほうが、
親しみ合っていいね。」
「親しみじゃないだろ~俺達結婚するんだよ…笑」

「幸せ~翔太大好き!!」愛は、翔太に抱きついた。
「俺が大学を卒業して、就職して、落ち着いたら結婚しよう…」
「うん。」
「それまで、待っていてね…浮気すんなよ…笑」
「しないもん…翔太だけ…」

そう言ってる愛の唇に、翔太の柔らかい唇が重なった。
長くてあま~いキスだった。

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恋しくて… [小説]

翔太と楽しいクリスマスを過ごし、
愛は平凡な毎日が戻ってきた。

昨日の夜は、隣で翔太が
スヤスヤと寝息を立てて眠っていた。

翔太と初めて愛し合ったベットで、
今は一人で眠っている。

”あ~~翔太が恋しい…会いたい…”

愛は、翔太の事を考えていた。

翔太と心から結ばれた事の幸せ。
翔太と将来を誓い合った言葉。

”こんなに幸せでいいの…”
”翔太…今何してる…”

翔太のぬくもりを思い出しながら
眠りにつこうと思っていた。

しかし、思い出せば、
思い出すほど翔太が恋しくなる。

”眠れない…翔太の声が聞きたい…”

愛は、携帯を手にして翔太に連絡をする。
“プルルルーー”一回のコールで翔太が出た。
「愛?」
「翔太…」
「どうしたの?」
「眠れない…翔太に会いたい…」
「俺も会いたいよ…」

「昨日は、翔太が隣にいてくれたのに…
今日はいない…寂しいよ…」
「愛…側にいなくても、俺は愛といつも一緒だよ。」
「うん…」
「明日会いに行くよ。」
「うん。」

「愛‥ゆっくり休むんだよ…愛してるよ…おやすみ…」
そう言って電話は切れた。

愛は、翔太と話して、彼の頼もしさを感じた。
翔太のしっかりした言葉を感じながら、
愛は、私もしっかりしなくちゃ…と心に思うのだった。

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