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2人の時間 [小説]

クリスマスイブの夜に、翔太にプロポーズをされて以来、
時間があると、翔太は会いに来てくれた。

翔太はもう冬休みになっていたので、
時間が自由になりよく遊びに来ていた。

甘えん坊で、さみしがり屋の愛を、
翔太は愛おしいと思いながら、
出来るだけ2人の時間を作ってくれていた。

翔太と、一緒にテレビを観たり、DVDを観たり、
愛の手料理を食べることもあった。
愛は、そんな翔太の愛情を感じながら、
日に日に翔太への思いが強くなっていった。

”翔太と毎日一緒にいたい…”
”翔太と離れたくない…”

…と思う気持ちが強くなっていった。

そして、年末になり、クリスマスのイルミネーションもなくなり、
町中が年末のあわただしいムードになっていた。
愛の仕事も終わり、翔太と過ごす時間が多くなっていた。

愛も、一年の仕事と家の往復だった部屋の掃除をする…
翔太が隣で手伝ってくれていた。
冷蔵庫の中の整理、ガス台、台所の周りを掃除しながら愛が呟く。

「翔太ありがとう…」
「いいよ~愛と結婚したら、俺…家事手伝うからね。」
「いつも一人で、掃除していたから、
翔太と一緒に掃除出来てうれしいわ…」

「俺も…なんか…俺達、結婚してるみたいだね~」
「うん…翔太といると幸せだわ~」
「俺も…」幸せそうな新婚カップルのようだった。

「愛~新年はどうする?」
「翔太は?お友達とどこか行かないの?」
「もう来年は卒業だから、サークルの仲間達が、
スキーに行こうか…って言ってるくらいかな…」

「そうなんだ…」
「愛の予定は?」
「まだ…どうなるかわかんないけど…、
優香や美穂と会おうかぁ~ってことくらいかな…
優香は独身最後だから…3
人で一緒に新年迎えようか…って思ってね。笑」

「女同士なら、俺は大賛成!!笑」
「え?」
「1人でも男がいたら、焼きもち焼いちゃうよ…笑」
「翔太…」
「愛には、俺だけを見ていてほしいからね。」

そう言って、翔太は愛の柔らかい唇に軽くキスをした。
愛は、体中が熱くなるのを感じた。

「ねぇ~翔太…今まで私の部屋にあがらなかったよね?」
「愛のこと真剣だったし、軽はずみな行動はしたくなかったんだ…」
「ありがとう~そんな翔太の気持ちが嬉しかったよ~」

「愛は俺の大事な宝物だよ…これからもずっと…」
「翔太…ありがとう~愛って呼んでくれるほうが、
親しみ合っていいね。」
「親しみじゃないだろ~俺達結婚するんだよ…笑」

「幸せ~翔太大好き!!」愛は、翔太に抱きついた。
「俺が大学を卒業して、就職して、落ち着いたら結婚しよう…」
「うん。」
「それまで、待っていてね…浮気すんなよ…笑」
「しないもん…翔太だけ…」

そう言ってる愛の唇に、翔太の柔らかい唇が重なった。
長くてあま~いキスだった。

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