SSブログ

恋のキューピット [小説]

愛は、新年早々、優香や美穂と3人で
鎌倉の七福神に行ってとても気分が良かった。

”今年もみんなが幸せな年でありますように~”
と心から祈りながら、
愛は翔太とのことも祈っていた。

”翔太とこれからも仲良く、
お互いの絆が深まりますように…”と祈っていた。

愛の中で、翔太は心の支えになり、
大きな存在になっていた。

七福神を終え、3人で駅に向かいながら美穂が呟く。
「お腹すいたね~」
「そうだね~どうする?なんか食べる?」優香が言う。

「そうだね~」愛が言う。
「なんか食べて帰ろうか…?」美穂が言う。
「OK!!」3人がそろって声を出した。

それから、綺麗なイタリアンレストランを見つけて入り、
時間もまだ6時前だったので店内はすいていた。

3人ともパスタが大好きで、
メニューを夢中になってみていた。
「みんなおいしそうだよね~迷っちゃうよ…」愛が言う。
「き~~まり!!」優香が言う。
「ねぇねぇ~ケーキもおいしそうだよ~」美穂が言う。
「食べたいね~」愛が言う。

「ケーキは愛の家に持って帰ろう…」優香が言う。
「賛成!!」3人声をそろえていった。
「注文お願いしまぁ~す!!」

優香が大きな声でオーダーをお願いしようとしていた。

暫くして、それぞれ注文したパスタがテーブルに並び、
3人は嬉しそうに微笑みを浮かべて食べはじめた。

「おいしそう~今日はお疲れ様でした~!!」優香が言う。
「いただきまぁ~ス!!」
3人で食べ始めた。

「私、初めて翔太に食事に誘われたとき…
パスタだったんだよね。」愛が言う。
「思い出してるんでしょう~翔太君のこと…」美穂が言う。

「うん。なんか…翔太に食事に誘われるなんて
思っていなかったから緊張していた‥笑」愛が言う。
「そうだろうね~翔太君カッコいいもんね。」美穂が言う。

「翔太君が、弘樹を通して
私に愛のこと言ってきたんだよ…」優香が言う。
「なんて…?」
愛がびっくりしたように
大きな目をくりくりさせながら聞いてきた。

「"愛さんと会いたいんだ‥でも彼女から連絡がこない…"
って、翔太君から聞いてね。」
「うん。」

「愛は連絡するような子じゃないよ~って言ったら…
”どうしたら愛さんに会えるんだろう~
愛さんに会える方法教えてください!!”って、
翔太君真剣な顔をしていたよ~」

「翔太君…愛に会いたかったんだね。」美穂が言う。
「うん。だから言ったの…教えてあげるけど…
”愛のこと泣かすようなことしたら
私が承知しないからね”って…」優香が言う。

「優香…」愛が涙を浮かべて聞いていた。
「そしたら、翔太君…真剣な顔して、
”愛さんを幸せにします!!教えてください!!
”って頭を下げていたわ~」

「優香…そうだったの…ありがとう。」
愛は優香の優しさが嬉しくて、
目に涙をためながら呟いた。

「愛は私の大切なお友達だもん。もちろん美穂もね。」
「私も愛は大切なお友達だよ~優香だって…」
「2人ともありがとう。私も美穂も優香も大切だよ~」
愛も呟いていた。

優香は、愛よりも年下の翔太の事を、
いい加減な気持でないか確認をして、
愛と会える場所を教えていたのだった。

愛は、そんな優香の愛に対しての、
友情を心から感じていた。

私の事を思って、翔太に伝えてくれた言葉を、
とても嬉しく思っていた。

私の大切なお友達。
この日、愛は改めて、
女同士の友情を感じるのだった。

nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:恋愛・結婚

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

初詣に出かけて恋話 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。