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恋話 [小説]

愛は、食事を終えて、
美穂や優香と自分の部屋に帰ってきた。

帰るときにお腹が一杯になっていても、
3人とも先ほど言った。

“ケーキは愛の家に持って帰ろう…!!”
と言う言葉は忘れていなかった。

帰りがけショーケースに並んでいる
たくさんのケーキを、
3人とも幸せそうな顔をして眺めていた。

ショートケーキ、チョコレートケーキ、
チーズケーキ、タルト…etc
色々な種類のケーキが並んでいた。

「ねぇ~何個食べれる?」美穂が言う。
「2つ…」愛が言う。
「じゃ~私も食べちゃおう…」美穂が言う。
「私も…」優香も言う。

「こんなにたくさん種類があると
1個じゃいやだ~たくさん食べたくなる…」愛が言う。
「同感!!」
美穂や優香も同じことを思っていた。

「じゃ~いっぱい買っちゃおう…」愛が言う。
「やったぁ~!!」美穂と優香が言う。

それぞれ気にいったケーキを買って
愛の家に向かった。

家について、愛はコーヒーを
入れようと準備をしていた。

「みんなコーヒーでいい?」愛が聞くと、
「お願いしまぁ~す!!」と返事が返ってきた。

美穂や優香は、ケーキをお皿にいれ
食べる準備をしていた。

そして、コーヒーも入り、
3人ともニコニコした顔でケーキを食べ始めた。

「ねぇ~優香は、どうして彼と結婚したい…って思ったの?」
美穂が聞く。

「弘樹は、私の嫌な所も全て好きになってくれたし、
私も彼の全てが好き。だから…彼といるとすごく楽なんだよね。
3年も付き合っていればお互いの事よくわかってくるしね、
自然と弘樹と結婚したい…って思うようになっていった。」

優香が、懐かしむように話しだしていた。

「3年も付き合っているかぁ…
私は5年も付き合ってるけど先が見えないわ。
優香…幸せそう…羨ましいなぁ~」美穂が呟く。

「ほんと…幸せそうね~いいなぁ~」愛が言う。
「何言ってるの…2人だって、
カッコイイ恋人がいて幸せでしょう…」優香が言う。

「まぁ~そうだけど…私は、倦怠期みたいだから…
5年目にもなるとこんな感じなのかしら…」美穂が言う。

「何言ってるの…5年も続いているんだから…」優香が言う。
「何か、不安になることでもあるの?」
愛が心配そうに問いかける。

「中々会えないと…心が通わない…」美穂が言う。
「だって…クリスマスは会いに来てくれたんでしょう?」優香が言う。
「そうだけど…」美穂が言う。

「5年間って言う2人の時間に自信持ちなさいよ。」優香が言う。
「ほんと…5年間って長いよね。」愛が言う。

3人でそれぞれの恋愛の話をしていた。

3年間交際をして今春結婚をする優香と、
5年間の交際をして先の見えない美穂、
恋人が出来てまだ短い期間の愛。

色々な事で不安になることもあったり、ある時は悩み、
苦しむこともあると思うけど、恋愛は相手がいるものだから、
そんなことを繰り返しながら、

お互いに成長して良い関係を築いていかれたら…と思いながら、
愛は翔太との心の絆を大切にしたいと思うのだった。

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