SSブログ

離れてみて [小説]

愛は女友達と楽しく新年を迎え、
美穂も優香もそれぞれの家へ帰って行った。

あの賑やかだった部屋の中もシ~~ンと静まり返り、
静かに落ち着いた部屋の中に愛はのんびりとくつろいでいた。

そんな時、“ピ~~ンポ~~ン!!”部屋に誰かが訪ねてきた。
”誰だろう~?”と思いながら、玄関に向かった。
「はぁ~い…」
「愛~俺だよ~」翔太だった。

”あら~”急いで玄関のカギを開けた。
ドアを開けると爽やかな翔太の顔が
にこにこと笑っていた。

「翔太~びっくりした…笑」
「愛にびっくりさせようと思ってさ。笑」

「いつ帰ってきたの?」
「今だよ。さっき駅着いて、そのまま愛の所に来た。笑」

「そうなんだ…」
「あ…いけなかった?愛に会いたくてさ。笑」
「私も会いたかった~~翔太~~」
そう言って、愛は翔太に抱きついた。

数日しか会わなかったのに、
翔太の事が恋しくて、
愛も会いたいと思っていた。

スキーから帰ってきた翔太の顔は、
少しスキー焼けをしていて、
鼻の頭が赤くなっていてカッコよく見えた。

そんな翔太に抱きしめられて、
翔太の温かいぬくもりを感じながら、
愛は胸がドキドキとしていた。

「翔太…カッコイイよ…」
「嬉しいな…愛にいってもらうと…」
「翔太‥大好き…」
「俺も…大好きだよ…」

数日しか会わなかっただけなのに、
翔太の事がいとおしかった。

”やっぱり翔太の事が大好き!”

愛は、改めて翔太への愛を感じ、
心から愛している事に気づいていた。

「皆で新年を迎えた感想は?楽しかった?」翔太が呟いた。
「うん!すっごく楽しかった~鎌倉の七福神行ってきたんだぁ~笑」
「楽しかったんだ~よかったね。」
「そして、いっぱい食べちゃった~~笑」

嬉しそうにニコニコしながら話している愛を、
翔太は可愛くて仕方ないような顔をして、
話を聞いていた。

「俺もくわわりたかったなぁ~笑 来年は俺も一緒にダメ?」
ちょっと、いたずらぽっい顔をして愛に呟いていた。
「いいよ~大歓迎!!笑 翔太は楽しかった?」
「スキーは楽しかったよ…でも…愛と一緒じゃなかったから、
つまらなかった~いつも愛の事が気になっていた。」

「翔太…」
「俺‥愛の事が心から好きなんだな~って、離れてみてつくづく思ったよ。」
「私もだよ…翔太、楽しんでるかなぁ~って思いながら、会いたかった…」
「俺も…会いたかった…」

翔太の顔が、愛に近づいてきて熱いキスを交わす。
翔太の唇は、いつものようにとても温かくて甘~いキスだった。

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:恋愛・結婚

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

恋話悲しい思いを… ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。