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男らしさを感じて [小説]

お天気の良い土曜の昼下がりだった。
愛は、翔太と久しぶりに会える事で、
心をウキウキとさせていた。

翔太がお腹をすいていないか、
簡単にサンドイッチを作って待っていながら、
心待ちにしているとブザーの音が鳴った。

”ピンポーン”
「どうぞ~」
「愛~久し振り~会いたかったよ‥」
そう言って、翔太は力一杯愛を抱きしめた。

「翔太…私も会いたかった…」
翔太の力強い腕の中で、愛は幸せを感じていた。

「やっぱり…愛と会うと安心するよ…」
「私もだよ…お腹すいてない?」
「起きてすぐきたから…すいてる…笑」

「サンドイッチ作っといたよ‥
もっとボリュームあるほうが良かったかな…笑」
「ありがとう。十分だよ。」
「コーヒー入れるね。」
そう言いながら、愛はコーヒーを入れだした。

翔太は、愛の作ったサンドイッチを口にしながら、
大学を卒業するための忙しい毎日のこと、
そんな中でも就職活動をしていること…などを話しだした。

「忙しくて…大変ね。」
入れたコーヒーを翔太の所に運びながら呟いた。

「早く就職して、愛と結婚するんだ。」
翔太の声は力強く聞こえた。
「頑張れ~応援してるよ~笑」
「愛…サンドイッチおいしいよ‥」
翔太は美味しそうに食べていた。

「よかったぁ~笑」
「ねぇ~愛…愛のご両親に結婚の挨拶したいんだけど、
今は反対されるよね。」

愛は、翔太の口から両親に挨拶をしたい…
と言った言葉にビックリして固まっていた。

「愛?どうしたの?」
「翔太がそんなこと言うからビックリした…」
「だって…ちゃんと愛のご両親に挨拶しておかないとね。笑」

「翔太…」
「俺の就職が決まったら、
ちゃんと愛のご両親に結婚申し込みに行くからね。」
「うん!」

翔太のりりしい男らしい表情を見ながら、
愛は幸せを感じていた。

私より年下なのにしっかりしていて男らしく、
私との将来の事を考えてくれている翔太。

愛は、今まで翔太と会えなくて寂しがっていた自分に反省をする。

“翔太は、私と結婚をするために頑張ってくれているのに…
私は寂しがっているばかりで‥翔太…ごめんね…”

愛は心の中で思いながら、
美味しそうにサンドイッチを食べている翔太を見つめていた。

それから、翔太と色々な話をしたり、
テレビを観たり、映画を観たり、
楽しい時間を過ごすのだった。

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2人で励ましあって [小説]

夜の8時過ぎくらいに美穂が帰ってきた。
「お帰り~」
「愛~ケーキ買ってきたよ~」美穂が言うと
「わぁ~い!ありがとう~」と言いながら、
愛は嬉しそうな顔をしてニコニコ笑っていた。

「お腹空いたでしょう‥
今日は寒いからシチューを作っといたよ~食べよう!!」
「愛‥ありがとう。」
「ビールでも飲む?」

「うん‥飲む…」
「飲もう!飲もう!」
「うんうん。」
シチューを食べながら、ビールを飲み始めた。

「愛~おいしいよ~」
「良かったぁ~」
愛は嬉しそうにニコニコ笑っていた。
「愛はいい奥さんになるね。」
「ありがとう~笑」

「翔太君幸せ者だぁ~いいなぁ~」
美穂はニコニコとしながら食べていた。
少しお酒も入ってきた頃、美穂は話し始めた。

「直人、クリスマスの時会いに来てくれて…
一緒にクリスマスを過ごしたんだけど…
なんかいつもと違うんだぁ…」
「うん。」

「最近、遠距離恋愛って心も離れていってしまうのかしら…って思ったよ~
電話しても折り返しくれないし、メールもくれない…
“会えないから、毎日メールか電話はしようね”って約束したんだけどね。」
「彼、仕事忙しいのかなぁ…」愛が言う。

「でも…忙しくてもメールは
そんなに時間かからないで送れるでしょう…」
「そうだよね。女の人はさぁ、おやすみ~元気?
と言う一言でも安心するんだけど、
それをわからない男性が多いんだってさぁ…」愛が言う。

「そうそう…ほんとそうだよね。」
「それで、仕事忙しいから落ち着いたらメールするね~って
言ってくれればいいじゃんね。」愛が言うと
「そうそう。そのとおり~」
美穂もうなづいていた。

「でもね。男性と女性の脳の違いみたいだよ……だから大丈夫だよ。
きっと仕事が落ち着いたら連絡くるよ。」
「うんうん」美穂が落ち着いたようにニコニコ笑っていた。

その後、食事をしながら2人の話は尽きなかった。
好きな人から連絡がないのは、とても辛いし、苦しいこと…
愛も今、翔太からあまり連絡がないことを寂しく思っていた。

「美穂~私だって、今翔太からあまり連絡ないよ~」
「え?なんで?」
「卒業だから忙しいみたいなんだ…」
「そっかぁ…」

「だから、私も美穂と同じ辛い気分。
お互い、励ましあって元気だそう!!」
「うんうん。」
「それじゃ~2人の寂しい気持ちにカ・ン・パ・イ!!」

愛が、ビールの入ったコップを手にとって大きな声で言った。

そして、2人でもう一度大きな声で”カンパ~イ”と言いながら、
2人は、寂しさを忘れるようにイッキ飲みをしているのだった。

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