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愛してる‥ [小説]

愛は、翔太の帰りを待っていた。
あの状況の中で、時間も遅くなっていることもあり翔太に、
沙織さんの事を”送ってあげて…”といったものの、
愛の心は複雑な気持ちになっていた。

”もし…翔太を帰してくれなかったらどうしよう‥”
愛は、時間を気にしながら、翔太の帰りを待っていた。

さっきから、3分しか経ってないのに、
随分時間がたったように思える‥

”翔太…早く帰ってきて…”
そう思いながら、愛はウトウトしていた。

そんな時、ドアのブザーが鳴る…
”ピンポーーン”その音で愛は、急いで玄関に向かう。

「翔太~今あけるから待ってて…」
と言いながら、慌ててドアを開ける…

「愛~ごめん…別れよう…」ドアを開けると、
翔太と沙織が仲良さそうに立っていた。

「翔太…どうゆうこと…どうしたの?」
愛は、泣きながら翔太の腕を掴んで聞いていた。
「翔太…」
と叫んだ自分の声で目が覚めた。

”夢だったんだ……”
愛は、頭をボーッとさせながら、部屋中を見渡していた。
翔太の姿はなかった。

そんな時、又ブザーが鳴った。
”ピンポ~~ン”
”あ…翔太…”愛は、ドアに駆け寄り、急いでドアを開けた。

「愛~今日はごめんね。」
翔太の顔は爽やかな笑顔だった。
「翔太…」
愛は、さっき見た夢の成果、翔太に抱きついていた。

「どうしたんだよう…」
翔太も愛を抱きしめていた。
「今‥夢を見たの…翔太と沙織さんが一緒にきて…私に別れよう‥って…」
翔太の胸に顔をうずめて、愛は泣いていた。

「さっき…あんな事があったから…愛‥ごめんね。」
翔太は、泣いている愛の頭をなでながら抱きしめていた。

「翔太…翔太…大好き…」
愛は、翔太の胸の中で泣きじゃくっていた。
「俺は‥どんなことがあっても…愛を絶対離さない…心から愛してる…」
翔太はそういいながら、愛を力いっぱい抱きしめていた。

「翔太‥私も愛してる…」
愛は、涙を一杯こぼしながら、翔太を見つめていた。
「愛…今日は本当にごめん…愛の事絶対に幸せにするよ…」
そう言って、翔太は愛の柔らかい唇に、
甘く優しいキスをしてくれた。

愛は、翔太の甘く優しいキスで、幸せな気分になり、
頭の中が真っ白になっていた。

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