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仲間達に [小説]

愛は、食事を終えて帰ろうとしていた。
会計を終えて、拓也の車に乗ろうとしていた時だった。
そんな時、すれ違いのように翔太がお店の中に
入って行こうとしたときだった。

愛は、翔太の事を気づかないまま…車は動き出した。
「あれ…?愛?何で‥ここに…」
翔太は、愛が乗っていた車を見送っていた。

今日は、サークル仲間達が集まり色々な話をしようと、
翔太もよく参加していた。
偶然にも、愛と同じお店…
「翔太…見たでしょう…彼女浮気してるよ‥」
さっき愛の事をじーーっとみていた女性が、翔太に呟いていた。
「あ‥仕事関係の人かもしれないよ‥浮気じゃないよ。」
翔太は、さらりとその彼女に言い残してレストランの方へ向った。

「でも‥翔太…彼女達すごく仲良かったよ‥」
その女性は、意地悪そうに言いながら、翔太の後を歩いていた。
「そっかぁ‥」翔太は笑いながら、
その彼女の言っていることを気にしていないようだった。

「だから…翔太…彼女と別れて…私と付き合って…」
そう言いながら、後ろから翔太に抱きついた。
「いい加減にしろよ~!!」翔太は、
その彼女を振り払うように歩いていた。

「翔太…今までずっと好きだった…」そう言いながら、
翔太の腕にしがみついていた。
「あ…わざと…俺の事呼んだんだな…愛の事見せようと思って…」
翔太は、歩くのを止めて、
彼女がしがみついている腕を振り払おうとしていた。

「翔太…好き…愛さんが現れる前は優しかったのに…」彼女は泣き出していた。
「優しいも何も、サークルの仲間だと思ってるだけだよ‥
さぁ…皆の所に行こう。」翔太はそう言いながら歩きだした。

レストランに入り、サークル仲間が集まっているテーブルに向かう。
「お~~翔太…元気かい?」
サークルの仲間たちが、翔太を歓迎していた。
「おお~元気だよ~みんな就職はどうした…?」
翔太は学生時代に戻って、
仲間達と楽しい会話で盛りあがっていた。

そんな中、翔太は席を立ち発表をしようとしていた。
「発表しまぁ~す!私事ですが…今月結婚します!!」
翔太が、発表すると
「おおお~~~おめでとう!!幸せになれよ~」
と言う仲間達からの祝福を受けて、翔太は幸せいっぱいだった。

でも…1人だけ祝福をしていない人がいた…
それは、翔太をずっと好きだった女性…
その女性は、仲間達の祝福の中、1人お店を後にし姿を消した……
そんな気配も感じないくらい、翔太は幸せでいっぱいだった。


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