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急変 [小説]

愛は、翔太と愛し合い幸せな朝を迎えた。
まだ、ベットで眠っている翔太を後にして、
愛は朝食の支度をしていた。

暫くして、翔太が起きてきた。
「愛~おはよう。」そう言いながら、
愛の側に近寄ってきた。
「おはよう。翔太…」後ろから、
翔太に抱きしめられながら、愛は幸せを感じていた。

「愛~離れたくないよ‥」
翔太は、暫くの間、愛を抱きしめていた。
「翔太…どうしたの…」
愛は、心配そうに翔太の方を向いていた。

「いや~愛の事が大好きでたまらないんだ…」そう言いながら、
愛を力いっぱい抱きしめていた。
「翔太…」

そんな時に、翔太の携帯がなった。
「もしもし…」
電話の相手は、翔太の母からだった。
「翔太…お‥お父さんが…」
翔太の母は、動揺しているようだった。

「え?親父が?どうしたんだよ…」
「急に容態が悪くなって…早く帰ってきて…」
「え…え…?わかった…すぐ帰るよ‥」
翔太は、そう言い残して電話を切った。

「翔太…大丈夫?」
愛が心配そうに呟いた。
「親父の容態が、急に悪くなったみたいなんだ…
急いで帰るよ…ごめんね。愛。」そう言いながら、
翔太は愛に優しくキスをして、帰る支度をしていた。

「うん…翔太…運転気をつけてね。」
「うん。連絡するよ…」そう言い残して、
翔太は慌てて帰って行った。

さっきの甘い気分が嘘のように、
テーブルには翔太と朝食を取ろうと思い、
入れたばかりのコーヒーが2つ残っていた。

愛の心の中は、心配で落ち着かなかった。

”神様お願いします。どうか…翔太のお父さん無事でありますように…”と、
愛は心から祈るのだった。

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