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心から感謝 [小説]

翌日、愛が目覚めると、隣で翔太が眠っていた。
愛は、翔太と愛し合った余韻が、体中に残っていた。

優しく愛撫してくれた翔太…愛は、幸せな気分で、
隣で眠っている翔太を見つめていた。

”結婚したら、毎日こんな感じで目覚めるのよね…”
愛は、ニコニコと幸せな気分に浸っていた。

そして、中々起きない翔太を、後にして、愛は食事の支度をしていた。
翔太の好きな朝食は、パン食なので、サラダを作ったり、
コーヒーを沸かしていた。
そんな時、愛の携帯が鳴った。

”誰だろう…”と思って、携帯の着信を見てみると、優香からだった。
「愛~おはよう…」優香の元気な声が聞こえてきた。
「あ…優香…美穂からメールが…」愛が言おうとすると
「わかってる~またかけ直すわ…翔太君とごゆっくり~」
そう言い残して、電話は切れてしまった。
「優香ったら…」

先日、美穂から、愛と優香にメールが届いた。
そのことで優香から連絡がきたのだった。

翔太が、愛の家にいるのを知って、
翔太と愛を2人きりにさせてあげよう…と言う、
優香のささやかな気配りだった。

そんな、優香の気配りを、愛は嬉しく思っていた。

暫くして、翔太が起きてきた。
「愛~おはよう…」
翔太が、頭をなでながら、眠そうな目をこすり起きてきた。

「おはよう~まだ寝むそうね。まだ‥寝てていいよ…」
愛が、笑顔で呟いた。
「やだ~愛の側にいたいよ…」
と言いながら、翔太は、愛に抱きついてきた。

「翔太ったら…」
愛は、抱きついてくる翔太を抱きしめていた。
「愛~朝食作ってくれていたんだ…」
愛を抱きしめながら、テーブルの上に並んでいる
御馳走を見ながら呟いた。

「うん。たいしたものじゃないけど…お腹すいたでしょう…」
そう言いながら、愛と翔太はテーブルに座り、食事を始めた。
「愛…おいしいよ~ありがとう。」
翔太は嬉しそうな顔をして食事をしていた。
「良かった…」

愛は、翔太と2人で食事をしながら、新婚気分になっていた。
”結婚したら…毎日こんな感じなのかな…
朝、起きたらいつも翔太がいる…幸せだな…”

そんなことを考えながら、愛は1人ニヤニヤしていると
「何、ニヤニヤしているの?」翔太が呟いた。
「結婚したら、いつもこんな感じなのかな‥って思うと、幸せで…」
愛は胸がつまってしまうと
「愛~俺も幸せだよ…」翔太も呟いていた。

それから、食事をしながら、結婚式場やお互いの両親への
ご挨拶の日取りを話し合っていた。

「愛の両親の挨拶…都合が良いようだったら今日行こうか…」
翔太のいきなりの言葉に、愛はびっくりして、
翔太の顔を見つめていた。

「え…」
「早い方がいいよ…愛‥ご両親に電話して…」
翔太は、電話のある所まで歩きだした。

「そ‥そ‥そんなあわてなくても…」愛は、動揺していた。
「こうゆうことは、思い立った時の方がいいんだよ…」翔太は笑っていた。

そんな翔太の男らしい行動に、愛は心から思っていた。
”神様…翔太に出会わせてくれて本当にありがとう…私幸せです…”
と、心から翔太と出会った事を、神様に感謝するのでした。

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