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結婚 [小説]

愛がのんびりしていると、
ピンポ~~ン!!とブザーが鳴り、
誰だろう~~と思ってみてみると翔太だった。

「あれ~翔太!」
愛は嬉しそうにドアを開けた。
「愛~近くまで来たから会いに来た」
そう言って翔太は愛を抱きしめていた。

「翔太…お腹すいてない?」愛が聞くと
「うん…すいてる…」
翔太は、久しぶりにやっと
愛と2人になれた喜びでニコニコとしていた。

「何食べようか…」愛が言うと
「愛を食べる…」と言いながら、
翔太は愛を抱きしめていた。
「翔太…」
愛も翔太に抱きついていた。

愛は、翔太の力強い腕の中に顔を埋めながら、
”トクン…トクン”と聞こえてくる翔太の心臓の音を聞きながら、
翔太のぬくもりを感じ、愛は幸せを感じていた。

「愛~6月に結婚式を挙げよう…」
翔太は、愛を抱きしめながら呟いた。
「え…」
愛は、びっくりして翔太の顔を見ていた。

「親父の元気なうちに俺達の結婚式を見せてあげたいんだ…」
翔太は、愛を見つめながら言っていた。
「お父さんのために、私達…結婚式を挙げるの?」愛が言う。
「そうじゃないよ…俺‥早く愛と結婚したいんだ…」
翔太が愛の頭をなでながら言う。

「翔太…」
「俺は、愛といつも一緒にいたい。
もう…離れているのはいやなんだ…寂しいよ…」
そう言って、翔太は愛を力強く、抱きしめていた。

「翔太…私も同じよ…」
愛も翔太に抱きついていた。

“私達の結婚式…”

愛は、翔太との結婚は、
夢を見ているように先の事だと思っていた。

なぜなら、翔太のお父さんの体調が悪くなり倒れてから、
翔太は実家に帰り、お父さんの仕事を手伝っていた。
愛は、そんな忙しい翔太の事を、落ち着くまで何も言わず、
見守っていようと心に決めていた。

翔太が忙しくなって、あまり会えなくて寂しい日が続いても、
愛は一言も”結婚”と言う言葉を言わずに、
翔太の仕事が忙しかったり、
落ち込んでいる彼をいつも支えていた。

そんな中の、翔太の口から言われた言葉

”6月に結婚式を挙げよう…”
愛の心の中は幸せでいっぱいになっていた。

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