突然の訪問

愛が会社から帰りのんびり
くつろいでいると玄関のブザーが鳴った。

”ピンポ～～ン”誰だろう…こんな時間に…"
と思いながら鍵穴を覗いてみると…
そこには翔太の顔があった。

愛は慌ててカギを開けながら、
びっくりしたのと嬉しくて
「翔太～」と叫んでいた。
「愛～会いたかったよ～」
と言いながら、翔太は愛を抱きしめていた。

「翔太～どうしたの…？」と、愛が尋ねると
「明日は先輩の結婚式だから、こっちに来たんだ…
愛をびっくりさせようと思って…」
「そうだったんだ…」

明日は、優香の結婚式だった。
優香の旦那様になる人は、翔太の先輩に当たる人で、
翔太も結婚式招待されているのだった。

「翔太‥疲れたでしょう…ゆっくりしてって‥」と愛が呟くと
「愛に会えてうれしいよ～」
と言ってニコニコとしていた。

「お腹すいてない？」愛が気にして呟くと
「すいてる…」と言いながら笑っていた。
「じゃ…なんか作るね。」
と言いながら、愛は急いで冷蔵庫をあけ
手際よく料理を作りだしていた。

「ごめんね～急に来て…愛に会いたくて…
明日の結婚式は愛と一緒に行きたかったんだ…」
と翔太はいっていた。

「翔太が来てくれてとっても嬉しいわ…
私も翔太に会いたかった…」
と言って愛はニコニコと笑っていた。

愛は、昨日スーパーで買い物をしておいてよかった～
と心の中で思っていた。

”今日…翔太が来ること…虫が知らせたのかしら…”と心に思いながら、
翔太の好きなトンカツを作っていた。

翔太は、お料理をしている愛の後ろにある、
テーブルのイスに座りながら、実家のお仕事の事や卒業の事、
これからの事を話していた。

「親父の仕事、結構大変なんだ…」翔太が呟く。
「そうなんだぁ…翔太、大変だね。」
愛が、お料理のトンカツを揚げる準備をしながら、
翔太の話を聞いていた。

そんな光景を、愛はお料理を作りながら、
翔太と過ごせることに喜びを感じていた。