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2人だけのバレンタインデー [小説]

明日は翔太が帰ってしまう。
愛は、心をこめて翔太の大好きな
手作りのチョコレートを作っていた。

翔太の大好きなトリュフのチョコレート。
そして2人だけのバレンタインデー。

2月14日はもうとっくに過ぎてしまっているけど、
2人の心はラブラブだった。
どんなに離れていても、
お互いを思う気持ちに変わりはなかった。

”翔太を心から愛している…”

昨年のクリスマスイブに、
翔太からプロポーズをされたときにもらったリングを
左手の薬指につけて、愛は毎日生活を送っていた。

会えないくても、その左手の薬指に
はめられた綺麗なダイヤモンドが、
ちりばめてある指輪をみながら、
いつか会える翔太の愛を信じながら、
この日を待っていた。

2人が知り合って迎える初めてバレンタインデー。
愛の手作りのチョコレートを、
翔太はおいしそうに食べていた。

「愛~おいしいよ~」
「よかったぁ~」
「愛‥大好きだよ…どこにいてもいつも思ってるよ。」
翔太は、愛を見つめながら呟いていた。
「私も…」
そんな翔太の愛情に、
愛も翔太を見つめながら答えていた。

愛にとってとても幸せな時間だった。
翔太が目の前にいる、幸せそうな顔をして、
私の手作りのチョコレートを食べてくれている。

このまま時間が止まってしまえばいいのに…
そしたら、翔太は私の所にずっといてくれる…
翔太と離れたくない…

愛は、そんな思いで翔太のおいしそうに
食べている姿を眺めていた。

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