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元気づけられて [小説]

愛は、翔太から連絡がない日々を過ごしていた。
仕事は、相変わらず拓也と一緒だった。

元気のない愛に気を使ってくれる優しい拓也。
ある日、仕事が終わり会社に向かう時の事だった。

「先輩~今日仕事終わったら飲みに行きませんか…」
拓也がニコニコとした顔で、愛を誘っていた。
「え?」
「ぱぁ~~っと飲みましょうよ…」
愛の元気がない事で、拓也が気を使って
飲みに誘ってくれた事がわかった。

「あ~~私元気ないから…
気を使ってくれたんだね~ごめんね。」
「いえ~前から飲みに行きたかったんです。」
「ありがとう。」
拓也の優しさが嬉しかった。

「先輩の元気のない原因を解決することは、
僕にはできないですけど…
数時間楽しい気持ちにさせることは
僕に任してください!!」
「笑…頼もしいね!」
「ハイ!先輩のためなら…」
そう言って、拓也は爽やかな笑顔で歩いて行った。

そして、仕事帰り拓也と飲みに出かけた。
落ち着いた感じの所に連れて行ってくれて、
愛の心も落ち着いて、次第に気持も
楽しい気分になっていった。

「拓也君…ありがとう。」
「いえ~先輩笑ってくれてよかった~」
「ごめんね~元気なくて…」
「いいえ。全然です。
いつもお世話になっていますから…」

この日、拓也は食事をしながら、
とても陽気にふるまってくれた。

学生の時の出来事、恋愛の話、
愛の事を笑わせながら、楽しく話をしてくれた。

「僕は、学生の時にサッカーをやっていたんですよ~」
と拓也が爽やかな笑顔で言う。
「そうなんだ~スポーツマンなのね。」愛が言うと

「こう見えても、俺…学生の時は結構もてたんですよ…
今は全然ですけどね。笑」
と言いながら拓也は笑っていた。

そんな拓也と一緒に飲みに行き、
彼の爽やかな雰囲気に好感を持ちながら

”私は、彼に元気のない態度で迷惑をかけてしまった…
こんなに気を遣わせてしまって‥ごめんね。”
と心の中で思いながら、

明日からは”元気にお仕事をするぞ~~!”
と決心しながら家路に向かうのだった。

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共通テーマ:恋愛・結婚

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