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彼を信じて [小説]

翔太と会えない日々が続く中、愛の携帯が鳴った。
携帯が鳴ると”翔太かな…”とつい思ってしまう。
でも、美穂からの着信だった。

「もしもし…愛…」
「美穂…元気?」
「この間はありがとう~今後直人が会いに来てくれるの…。」
美穂の声は元気そうだった。

「良かったね~」
「うんうん。これからのことも色々と話そうと思ってる…」
「そっかぁ~良かったね。楽しんできてね!」
愛が言う。

「うん。ありがとう~愛は大丈夫?翔太君連絡きた?」
美穂が言う。
「うん。来たけど、実家のお父さんが
具合悪くなってしまって大変みたい…」愛が言う。

「そうなんだぁ…愛も辛いね…大丈夫?」
美穂が言う。
「大丈夫だよ~美穂~楽しんできてね。」

美穂との電話が切れた後、
美穂の元気な嬉しそうな声が愛の耳に残っていた。

”今度直人が会いに来てくれるの…”

”いいなぁ~美穂…彼と楽しんできてね!”と思いながら、
翔太の事を考えていた。

昨夜、翔太のお父さんが倒れて、彼は実家に帰っていた。
翔太から実家に帰った…と言うメールしか来ていなかった。

”翔太…どうしてるんだろう…大丈夫なのかしら…”
愛は、心配をしていても、翔太からの連絡を待つしかなった。

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