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心配で… [小説]

次の日、よく眠れなかった愛は職場に向かう。
昨日の夜に翔太に連絡をした時の、
携帯の通話中が気になって頭から離れなかった。

あれから、翔太からは何も連絡がなかった。

”翔太…メールの返事くれたっていいじゃない…”
と心の中で呟きながら
”それとも…なにかあったのかしら‥‥”

どんなに忙しくても翔太は、
短い内容でも必ず返信してきてくれる人なので、
仕事も手に付かないほど、
愛は気になって仕方なかった。

「先輩…どうしたんですかぁ…?元気ないですよ…」
仕事を一緒にしている拓也が、心配して声をかけてきた。
「そんなことないよ…さぁー仕事仕事!」
「はい!」
愛は気合いを入れながら仕事に向かった。
そして、仕事がひと段落したときにメールが届いた。

”あ~翔太からだ…”
急いでメールを見てみると、

”愛~昨日はメールありがとう。
昨日、親父が倒れて今実家に帰ってる…またメールするね…。”

”え~それで、昨日話中だったんだ……
昨日お父さんが倒れたことで、きっとお母さんから、
翔太の携帯に知らせが来たんだ。だから、話中だったんだ‥‥”

愛は、翔太の夜中の話中の内容がわかり少し安心した。

”大丈夫なのかしら…”

今度は、翔太のお父さんの事が心配になっていた。

”お父さんは大丈夫?大事にしてあげてね。”

愛は、心配しながらメールを送ってみた。
しかし…翔太からのメールの返信はなかった。

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