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可愛いやきもち [小説]

数日後、翔太とデートをした。
お天気の良い土曜日で、翔太の車でドライブをした。
愛は、翔太の運転に、安心しながら心地よく助手席に座りながら話をしていた。
翔太は、映画サークルの撮影の話を楽しそうに話していた。

「今の撮影する所、お天気も悪かったりしてうまく進まないんだ…」
「そうなんだぁ~今日はお天気良かったのにね。」
「そうだなぁ~」

「いいのぉ…?撮影しなくて…」
「うん。いいの。今日は、愛さんとのデートだもん…」
「翔太…」
「撮影も大事だけど…愛さんとのデートのがもっと大事だよ。」
そういいながら、翔太は白い歯を見せて笑っていた。

横顔の翔太の爽やかな笑顔を見ながら

”翔太…カッコイイ‥”

愛は、助手席に座りながら、隣で運転している翔太の事を見つめていた。
そんな時、翔太の携帯がなった。
「あ…ちょっとまって…」
そう言って翔太は、車を道路のはじにとめて話し始めた。

「翔太~今どこにいる?」女の人の声だった。
「今‥デート中だよ‥笑」
「そっかぁ~お楽しみ中ごめんね~」
「笑」
「今日、お天気いいから翔太が暇なら撮影どうかなぁ~と思って…」
「ごめんね…デート中だから…」
「わかってるわよ~じゃ~またね。」
そう言って電話は切れた。

その女性と翔太の会話を聞きながら、
愛は何とも言えない複雑な気持ちになっていた。
隣で翔太の顔を見ながら、

”翔太…女の人とそんなに頻繁に話してるの…”
そう思うと、愛は不機嫌な気持ちになっていった。

「愛さん‥ごめんね。」
「ううん。」楽しそうに話していた翔太に、無愛想に返事をしてしまう。
「愛さん?」翔太は、心配そうに愛の顔を覗き込む。

「愛さん…?どうしたの…?」
「撮影に行っていいよ‥」
「ごめん‥気を悪くしたんだね。」
「ううん…」
「ごめん‥せっかくのデートなのに…ごめんね。」

「翔太‥女の人と楽しそうに話してた‥」愛が、少し怒った顔をして呟いた。
「愛さん?」翔太は、心配そうに愛の顔を覗き込んでいた。
「…」

愛が黙っていると、翔太はニコニコ笑い、愛の顔を見ながら、
他の女性と話していた翔太への焼きもちに気づいた。

「愛さん…可愛いよ‥」そういいながら、
愛の目をジーーっと見つめながら、翔太が言う。

「ごめんね。愛さん大好きだよ‥」そう言って、翔太は愛にキスをした。
それは、甘くてとろけそうな長~いキスだった。

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