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ジェラシー [小説]

お昼休みに愛の所に翔太から連絡があった。
「愛さ~ん…今昼休み?」
「うん。そうだよ~」
「そっかぁ…」
「翔太?どうしたの…」
「ねぇ~今日帰り会える?」
「え…?いいよ~」
愛が、言いかけた時、翔太の側で女の人の声が聞こえた。

”翔太~早く~行っちゃうよ…”
”わかった…今行くよ…”

「愛さん…じゃ~夕方、いつもの場所で待ってるよ。」
「うん…」
そう言って翔太からの電話は切れた。
プープー…
電話が切れて、愛はさっきの女性の声が耳に残った。

”翔太~早く~行っちゃうよ…”

愛の頭の中で、何度も繰り返し聞こえてくる…
先日、翔太の大学に連れて行ってもらったとき、
翔太と仲良く話していた女性が浮かんできた。

”翔太誰なの…?”

愛の中で激しくジェラシーを感じる。。。。
”翔太~早く…行っちゃうよ…”

愛の耳に残って忘れられない。
”翔太‥どこに行くの?”

”あの時、翔太は急いで電話を切っていってしまった…”
そんなに大事な事なの…?”

愛の知らない翔太の顔が浮かんできた。
あの大学に連れて行ってもらったとき、女性と仲良く、
楽しそうに話していた翔太の顔。

こんな気持ちになるのなら、大学なんて行かなければ良かった。
愛は、自分がOLで社会人の事が、大学生の翔太とのギャップを感じる。
”あの女性は、いつも翔太と一緒なの…?
“翔太は私といて楽しいの…?”
“大学生じゃない私の話は楽しい?”

愛は、色々な事が頭の中で浮かんでは消えて…
そんな事をしているうちに休み時間は終わり、
スッキリしない気分で仕事に戻るのだった。

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