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山登り [小説]

美穂は山登りが好きで、登山に出掛けて行った。
昔からある登山のサークルに入っていて
その仲間たちと登山に出掛けて行った。

美穂は、最近直人のことを考えては寝られない日があったせいか、
寝不足で登山に出発した。
出発の当日はお天気も良く、登山には絶好の日であった。

仲良しの登山仲間と登っている時、
疲れもあったのか足を踏み外して転倒しまった。

美穂は、頭を打ってしまい意識不明の重体になってしまった。
登山仲間に近くの病院に運ばれ応急処置をして
大きな病院に運ばれた。

愛の所にも連絡があり、優香と一緒に
教えてもらった病院に駆け付けた。
優香と途中で合流して病院に向かう。

登山仲間の付き添っていた友人が、
「美穂は、普段と違って疲れているようでした、
いつもなら簡単に登る所なのに…なんで…」
そう言いながら泣いていた。

「そうだったんですか…美穂…大丈夫かしら…」優香が言う。
「頭を打っているので…」その友人がそうつぶやいた。
愛と優香は、待合室で美穂の事を心配しながら待っていた。

暫くすると、診察をして頂いた、先生が現れて
「患者さんとの関係は?」先生が言っていた。
「私達、彼女の友人です。」優香が言う。
「そうですか…患者さんは、頭を強く打っているので、
絶対安静が必要です。」先生はそういっていた。

「え…美穂は大丈夫なんですか…」優香が聞く。
「全力を尽くします。」先生はそう言い残して歩いていった。
「私、美穂の家族の方に連絡してきます。」
そう言って登山仲間の友人が連絡をしに行った
「はい…お願いします。」愛と優香が答えていた。

「愛…どうする?」優香が呟いていた。
「私…残るよ…優香は旦那さんもいるんだし…
新婚なんだから…」愛が言うと
「私も残るわ…愛は仕事どうするの…」優香が呟く。

「大丈夫。休むわ…美穂が心配だから…」愛が言う。
「じゃ‥一緒に看病しよう…!」優香が呟いた。
「うん!」愛も呟いた。

それから、優香は夫弘樹に連絡を取っていた。
愛と優香は、途方に暮れていた。
「愛…弘樹に来てもらうね…」優香が呟いた。
「ありがとう…弘樹さんに悪いわね~新婚早々…」愛が言うと
「大丈夫よ…もうすぐ来るわ…」優香が言っていた。

暫くして、優香の夫弘樹が現れた。
「優香…どうしたんだよ~」
弘樹は、優香に聞いていた。
優香は、今までのいきさつを弘樹に話していた。

「そうだったんだ…美穂さん心配だね。」
弘樹はとても優しかった。
「愛~美穂のこと心配なんだよね~」と言いながら、
優香が、愛のほうを見て言っていた。

「ああ~~愛さん…翔太来てますよ…」弘樹が言うと
「え…?翔太が?」
愛はびっくりしたように呟いた。

「愛さん‥携帯持ってないでしょう…
翔太心配していましたよ…」弘樹が笑顔で言っていた。
「あ~~そうだ…急いでいて携帯持ってくるの忘れてた‥」愛が言うと
「忙しかったもんね~」優香が呟く。

「翔太‥就職の事でこっちに来ていて、
愛さんに連絡取れなくて落ち込んでましたよ…」弘樹が言うと
「そうなんですか…」愛が呟いた。

「翔太が愛さんに連絡取れなくて、落ち込んでいたので、
優香に聞いたら一緒に病院にいる…っていうので…翔太に伝えたら…
アイツまたびっくりして‥”愛になにかあったんですか…”って…すごかったよ…」
弘樹は笑っていた。

「そうだったんですか…どうもすみませんでした…」愛が言う。
「翔太もこっちに来ますよ‥もう少しで到着するかな…」
弘樹が笑いながら呟いていた。

「え…翔太来るんですか…」
愛がびっくりした声を出した。
「アイツ…愛の所に行きますから、待ってるように言ってください‥って‥
そう言ってましたよ。」弘樹は笑っていた。
「はい…」愛は答えていた。

「じゃ‥今は、美穂も眠ってるから、愛は翔太君と会ってね。
私は弘樹と食事してくるわ。」
優香はそういい残して、弘樹と歩いていった。

「そうね~ごゆっくり…」そういって、
優香は弘樹と食事をしに出かけて行った。

愛は、色々と忙しくてちょっと疲れ気味だったので、
翔太に会えることはとても嬉しく、
心をウキウキしながら、翔太が来るのを待っていた。

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