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運命の出会い [小説]

季節も段々と、紅葉の季節になりはじめた秋、
愛は、友人の誕生パーティーに出かけた。

土曜の昼下がりという事もあり、カップルで賑わう駅を歩きながら、
“もう今年も終わりなんだなぁ~”と思いながら、
パーティーまでにはまだ時間もあるのでウィンドーショッピングをしてみる。

目に入ってくるのは、クリスマスのプレゼント、おせち料理など‥…
“わぁ~もうすぐクリスマスなんだぁ~”と思いながら、
“今年は独りで過ごすのかなぁ~”と心の中で呟きながら、
友人の美穂と途中で一緒になり、パーティー会場へ向かった。

そこはあるイタリアンのお店を借りてのパーティーだった。
今日の主役で友人の優香はもう来ていて、愛と美穂を見つけると
「わぁ~きてくれたんだぁ~」と言いながら駆け寄ってきた。
「おめでとう~!!」と伝えると
「ありがとう~」と言いながら、優香はとても幸せそうだった。

そして、優香は私達の耳元で
「後でいい知らせがあるから楽しみにしていてね!」
と言い、私達はすぐに何の事だかピンときた。

「結婚の発表ね。」と隣にいる美穂と耳元で話していると、
美穂も「そうね~」と言いながら、愛と美穂は複雑な心境になっていた。

お互いに無言になってしまい、心の中で
“私は結婚できるのかしら‥‥”と思っていたのだった。
そんな愛と美穂の気持ちも気付かずに、
優香は彼と、顔を見合わせながらとても幸せそうに笑っていた。

愛は、そんな光景を見ては“幸せそうでいいなぁ~”と思いながら眺めていると、
パーティーがそろそろ始まろうとしていた。

「優香お誕生日おめでとう~~!!」パ~ンパ~ン!!
立食パーティーだった。
「美穂~おいしいもの取りに行こうか~」

2人でご馳走が、並んでいる所に足を運び、
パスタ料理が多く、色々な種類のパスタが並んでいた。
「わぁ~おいしそう~」と2人でニコニコとしながら眺めていた。

暫くして、「みなさ~~ん、ここで発表があります。」
優香が幸せそうな顔をして叫んでいた。

「私と弘樹は交際3年来春結婚する事になりました~」

”お~~!!”という皆の歓声とともに
「おめでとう~」と言う歓声の声が会場に響いていた。

優香と弘樹は2人で、見つめ合い幸せいっぱいに微笑を浮かべていた。
愛と美穂も2人で手を叩きながら祝福をして、
2人の幸せな微笑を見つめていた。

「さぁ~皆さん…今度はデザートタイムで~す。」優香が言うと、愛と美穂は
「わぁ~ケーキだぁ~美穂食べよう~」と愛が言うと
「うん…」そういいながら、愛と美穂は色々なケーキの並んでいる
テーブルを見て回っていた。

愛はケーキに夢中になり、ある男性にぶつかってしまった。
「あ~ごめんなさい。」愛が頭を下げて言うと、
「いえ~ケーキ好きなんですかぁ~」
とその男性は爽やかな笑顔で、愛に話しかけてきた。

「はい‥」愛はそう言いながら、

“私ってそんなにケーキに夢中になっているのかしら‥恥ずかしい…”
と心の中で思いながら、ちょっと恥ずかしく思っていた。

愛は美穂と2人でケーキを食べていると、
さっき愛とぶつかってしまった男性が歩いて近寄ってきた。

「さっきはごめんなさい…」愛が、そう言うと
「いいえ‥優香さんのお友達の方ですか‥」
その男性は、ニコニコとした顔で愛に話しかけてきた。

「そうです。大学時代からの親友なんです。」愛が言うと
「そうですか…僕は弘樹さんの後輩で先輩には色々とお世話になっています。」
その男性はそう呟いていた。
「そうなんですかぁ~」と愛が言う。

その後、2人で色々と会話が弾み、
お互いにドライブが趣味な事など楽しく話をしていた。

そんな愛とその男性を美穂が気を使い
「ケーキ取ってくるね~」と言い残して席を立ってしまった。

そんな矢先にその男性は
「良かったら今度紅葉でも見ながらドライブしませんか…」
と愛をドライブに誘っていた。

「え…私と…?」愛はビックリしたように呟いていた。
「年下じゃダメかなぁ…」彼は、少し照れたようにいっていた。
その照れた感じがとても可愛く見え、愛には好印象だった。

「いえ~そんな事なです~」愛は、いきなり言われたので、
どうしたら良いかおどおどしていた。
「これ僕の携帯番号とアドレスです。良かったら連絡してください…」
彼はニコニコとした顔をして、愛に名刺を渡し、
自分の友人達のいる所へ戻っていった。

タグ:ケーキ 年下
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